オーストラリアの不思議な時間割 [学校教育(オーストラリア)]

オーストラリアの中学校・高校で日本語教師アシスタントを
始めたその日の事を今でも忘れません。
その日は、朝からあることに驚愕しました。
それは時間割が日本と異なるということです。

まず、最初に不思議に思ったのは1時間の授業時間が
57分という、日本人にしてみると
区切れのとても悪い数字です。
(もしかすると私の学校だけかもしれません。)

次に不思議だったのは、各授業時間の合間に休み時間がないことです。
休み時間がないということは、どういうことだろうか…。

よくよくこの状況を観察していると
これが物事を大変複雑にしていると思うようになったのです。
休み時間がないということは、
例えば、生徒のお手洗い休憩のタイミングを削ってしまっていることになります。
では、生徒はいつお手洗いに行くのか?
それは授業中です。
手を挙げて、先生にお手洗いに行く旨を伝えて出ていきます。
その間も授業は進行しています。
5分くらいの時間ですが、
生徒は授業内容を聞き逃してしまうということが起きてしまいます。
そして悪循環な事は、一人の生徒がお手洗いに立つと
雪崩のように私も僕もと席を立ち始めます。
他にも、「水筒を取りに行くから席を立ってもいいですか」のように
態度の悪い生徒は何かにつけて席を立とうとします。

また休み時間がないことは、こういうところにも影響しています。
生徒は、各時間に決められた教室に移動しなければなりません。
(ホームルーム教室がありません。)
そのため前の授業が延長すると次の授業開始が確実に遅れ、授業時間は削られます。
このように日本人の私から見ると、休み時間がないことは様々な問題の原因に
なっていると思うのです。

さて本当に休み時間はないのかというと…実はありました。
それは、2時間目の終わりです。
これはRecess(リセス)と呼ばれるモーニングティーの時間です。
Recessは約30分あります。
モーニングティーの時間ということで先生も生徒も、軽食を取ります。
具体的にはフルーツを食べたり、お茶を飲んだり、お菓子を食べます。

その後3・4時間目に突入しますが、この間も休み時間はありません。
そして、昼休みとなります。
昼休みは13時半からなので日本人の私にとってはとても遅い昼休みとなります。

どうしてこんな遅い昼休みになるのか?
それは、こちらの授業時間(57分)やRecess(30分)の影響で、
昼休みが日本よりも1時間ほど遅くなるのです。
私は食いしん坊なので4時間目くらいにはお昼ご飯のことが気になってしまいます。
思いは生徒と同じように「早く昼休み来ないかな・・・」という状況です。

昼休みの後は、5時間目があります。
15:15に5時間目が終わり、授業は終了となります。

これがオーストラリアの時間割です。
お国が変われば、教育システムも違います。
それを仕事初日からたっぷりと実感させられました。

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