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新学期を迎えて改めて決意すること [学校教育(オーストラリア)]

オーストラリアでは2月から新年度が始まります。
先生も生徒も新たな気持ちで一年をスタートします。
特に新入生の中学1年生は
初々しい[ぴかぴか(新しい)]という言葉がぴったりです。

先日、日本語の授業で
初めて彼らと会ったのですが、
その反応がとてもかわいらしかったのです。[わーい(嬉しい顔)]

彼らは私を見るなり、
誰々とこそこそ話し始めます。

授業で自己紹介すると
皆、びっくり。(゜o゜)
多分、日本人を見るのが初めてなのでしょう。

その後、私は生徒一人一人に挨拶をしてまわります。
挨拶では生徒たちが最近覚えた日本語
「お名前は何ですか?」を尋ねてみます。
私が目の前に来ると、
すごく緊張[どんっ(衝撃)]する生徒が沢山います。
日本でも同じですよね。
中学生の時、恐らく初めて見た外国人のALTの先生に
緊張したという経験はないでしょうか。
私は、中学1年生の時、初めて見たALTの先生に
緊張して何も言えなかったのを覚えています。

まずは生徒の緊張をとく所から始まります。
英語で話しかけてあげると
生徒は、私が英語を話せるとわかり
少し落ち着きます。[わーい(嬉しい顔)]
そこから日本語を話し始めます。

上手く話せる生徒
発音が苦手な生徒
様々です。
でも「わかったよ、ありがとう。」と言ってあげると
初めて通じた日本語に感無量といった表情をみることが出来ます。

まずは日本語が日本人に通じたという
自信を持たせてあげることから
新年度の良いスタートが切れるのでは
ないでしょうか。

少しでも生徒の頑張った笑顔に
会えるように私も一層努力して行きたいと思います。

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オーストラリアの学期制 [学校教育(オーストラリア)]

オーストラリアの学校では長い夏休みが終わり、
新年度が始まりました。[わーい(嬉しい顔)]
日本では新年度は4月に始まりますが、
こちらは2月始まりです。

私のいるビクトリア州は
学期は4学期制です。
1学期が1月末から3月末。
2学期が4月中旬から6月下旬
3学期が7月から9月下旬
4学期が10月から12月下旬です。
各学期の合間にはだいたい2週間のお休みがあります。
ビクトリア州と言ったのは、各州で若干学期制が異なるからです。

学生の面白い発想と言えば、
彼らは口をそろえて「夏休みがない[exclamation×2]」と言います。(・・?
私からすれば4学期が終わって次の学年が始まるまで
クリスマスとお正月を含めた6週間の休みが夏休みでしょうと
言いたくなります。
それを実際に言ってみると、
「あれはクリスマスと[あせあせ(飛び散る汗)]お正月の年末年始の休みであって夏休みではない。」と
言い出す子供たち。
ちょっとよくわかりませんが、北半球の国の学校には
夏休みがあるからいいなということをよく聞きます。

でも私からすると学期の途中に2週間も休みがあるのもいいなと思うのですが・・・。

日本で働いていた時、(教育関係の仕事だったのですが)高校では年々長期休みが削られて行っているように感じていました。[たらーっ(汗)]
夏休みなのに生徒はいるわ、先生いるわ、授業やっているわで
いつ休んでいるんだと思ったことを強く覚えています。
休みまで惜しんで勉強するとは日本らしいですね。

国によって学期制やお休みの捉え方というのは違いますね。
オーストラリアでは州ごとに、学校の学期制や休みも異なります
ので州ごとに学校教育が違います。
学期制一つとっても違うとは面白いですね。
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オーストラリアでの先生の労働状況について [学校教育(オーストラリア)]

オーストラリアの学校も日本と同じように
常勤・非常勤の先生がいます。

年度が変わるこの時期になると
来年、働き方をどうしたいかというのが
先生の間でもよく話題に上がります。

特に女性の先生は、出産・育児などがあり、
男性よりも働き方には敏感です。
(これはどこの国でも同じですね。)

女性の先生方によると、
雇用主としては、常勤で働ける人を探しているとか。
…まぁそうですね。

非常勤の先生方を見ていると、週3日勤務が多いです。
管理職側からすると
この週3日勤務が時間割作成にかなり困るとのこと。
だからあまり非常勤は採用したくないと
管理職は本音では思っているそうです。

こちらの時間割は、日本の時間割と少し異なります。
義務教育はクラス制で各クラスに時間割があるので
日本と変わらないです。
が、義務教育後(高2・3)は、大学への準備期間となるため
生徒各自で、自分の大学進学に合わせた科目を履修しなければなりません。
時間割は、全ての生徒の希望になるべく近い形で
作り上げなければならないのです。

そうなると、先生方に柔軟に対応してもらうしかなくなるのです。
しかし、非常勤の先生は、出勤日数が限られるため
生徒の希望に上手く合わせられないということもあります。
今年は、私の上司がその合わせられないパターンにはまり、
出勤していない時間に授業が一コマだけありました。[がく~(落胆した顔)]
生徒にとっては申し訳ない時間です。
対策として、私がその時間に対応することにしました。

どこの国でも雇用問題は
存在しているのだなと痛感した瞬間でした。[ふらふら]
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教科書代は高い? [学校教育(オーストラリア)]

学期末時期は何かと忙しいものです。
オーストラリアでは、年末は学校の年度末と重なって
一層忙しい気がします。

さて学校では授業は終わったのですが、
来年に向けての準備が着々と進んでおります。

来年の準備の一つとして
生徒には『教科書購入』があります。

私の学校では、
『教科書購入』前に
一つ上の学年が自分の使った教科書を
特価で売るという恒例行事があります。
学校の掲示板にでかでかと
いつその教科書特価バーゲンがあるかと
告知されます。
生徒たちはまずそこへ行って特価で
教科書を買います。

こちらの授業は、義務教育以降個人の選択となります。
勿論必須科目もありますが、
日本の大学のように自分で考えて授業を履修するというスタイルです。
ですので、皆が同じ教科書と言うのは、必須以外はありえません。
選択授業の教科書は、その年に取った生徒の数しかありません。
次年度の生徒が沢山ある選択授業を取ると
教科書の奪い合いという展開もよくあります。

兄弟がいる人は、この特価セールに行かずとも
家で兄弟に交渉して
お古をもらえばいいわけです。

この兄弟&特価セール作戦で
生徒はなるべく教科書代を節約しています。
というのも教科書はとても高いのです[exclamation×2]
高くないものありますが、全部買うとかなり高くなります。[ふらふら]

さて先日授業へ行くと、
一人の生徒がかなり暗い顔をしていたので
どうしたのか尋ねてみると…
教科書特価セールに行き忘れ、
妹分と合計すると7万円くらい教科書代に
さかないといけなくなりそうとのこと。

売れ残りもあるから
もう一度セールに行くように進めましたが、
彼は、お母さんに
『ごめん…教科書代高くなった』
とこっそりメールで誤ったのでした。[がく~(落胆した顔)]
彼曰く、この教科書代で
自分のクリスマスプレゼントはなくなったとのこと。(^^;)
大袈裟な表現ですが、教科書代は高いという事なのだと思います。

別の所で保護者の方と話していたのですが、
『なぜこんなに教科書代高いの!?』と
怒りの声を聴きました。

『教科書は特価セールで買う』
これはうちの学校の暗黙のルールかもしれませんね。
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授業で推奨される『ご褒美』とは? [学校教育(オーストラリア)]

オーストラリアの学校で授業を
始めて、驚いたことがもう一つありました。

日本語の授業中に新出単語を覚ると
必ずゲームをしてその単語を覚えたかどうか
チェックします。

そのゲームですが、
ゲームで勝った生徒には
授業中ですが、
何とお菓子が配られます。(゚Д゚;)
こちらの学校ではお菓子を食べてもいいそうです。

授業中に自分で持参したお菓子は食べては行けませんが、
このようにゲームで勝って
もらったお菓子を食べるのは許容範囲みたいです。[たらーっ(汗)]

余談ですが、私が中学生の時はお菓子持参したら
大問題でしたが、日本の学校も変わりつつ
あるのでしょうか?

さて生徒がどんなお菓子を賞品としてもらっているのか
気になって見ていると…。
だいたいチョコレートや飴などでした。
私の日本語のクラスは、
ポッキーが賞品として配られます。

そして、日本語の授業で
ゲームに勝つと、スタンプがもらえます。
そのスタンプを10個集めると
新たな景品をゲットできます。

スタンプカード好きな主婦やおばちゃんも
びっくり[exclamation×2](゜o゜)
するようなシステムが導入されています。(^^;)

そしてこの学期末の時期になると
スタンプがたまったという生徒が
続出してきます。

そのスタンプ10個の景品ですが、
① 日本製キラキラ[ぴかぴか(新しい)]カラーペン
② 日本製匂い付き消しゴム
③ ポッキー2袋      です。

日本の文具はかなり面白いアイテムがあるようで
生徒のウケもいいです。

更に先日日本語のクラスで上位成績優秀者に
豪華景品[ぴかぴか(新しい)]としてランチが振る舞われました。
ランチはお寿司[exclamation×2]
と言いたいところですが…
なぜかchips(フライドポテト)でした。(;´∀`)

悪い言い方ですが、
生徒を物でつるというのは
この国の教育では、推奨されているみたいです。

でも生徒が景品目当てでも頑張ろうと思うのは
いいことだと思います。(*^^*)

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授業にノートパソコンは必要? [学校教育(オーストラリア)]

驚きの事実ですが、オーストラリアの一部の中学校や高校では、
生徒・先生に一人一台ノートパソコンを貸し出しています。

授業はノートパソコンを利用しながら進めていきます。
日本の大学でならありそうですが、
日本の中学・高校ではそんなこと考えられないですよね。

日本人の私から見ると、
ノートパソコンの利用は問題が多いように感じます。

最初に目についたのは、
授業中にFacebookやSkypeをして
隣の教室にいる友達と交流していることです。
もしくはオンラインゲームに集中して
先生の話を全く聞かないかです。

次に気になったのは、宿題や課題についてです。
生徒は、宿題・課題はオンラインで提出します。
つまり添付ファイルをつけて先生にメールで送るということです。
先生はオンラインで誰が提出したかということを
チェックできます。
未提出の生徒に早く提出するよう促した際に、
生徒は「インターネットの調子が悪くて…」とか
「私は添付ファイルつけて送ったのに、先生が見てないだけじゃないの?」と
言ってきます。
ネットワーク状況を上手く言い訳に利用して
生徒は、課題を出さずにすむようと策を練っています。
(そんな時間があるならさっさと課題をやればいいのに…。)

また授業中に課題をやらせようとすると
急にバッテリーがないなどの言い訳をして
課題をやろうとしない生徒もいます。
(さっきまでオンラインゲームやってたのにね。)
というわけで日本人から見ると
中学校・高校でのノートパソコン導入は
本当に良かったのか?と考えてしまいます。

先生方にとっては生徒の課題を管理しやすいとか
情報を共有できると言う利点はあるようです。

若い世代には、今後生きていくために
パソコンは必須ではありますが
パソコンに触れるタイミング、使い方は
大人たちが、慎重に判断すべきではと感じております。
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オーストラリアの不思議な時間割 [学校教育(オーストラリア)]

オーストラリアの中学校・高校で日本語教師アシスタントを
始めたその日の事を今でも忘れません。
その日は、朝からあることに驚愕しました。
それは時間割が日本と異なるということです。

まず、最初に不思議に思ったのは1時間の授業時間が
57分という、日本人にしてみると
区切れのとても悪い数字です。
(もしかすると私の学校だけかもしれません。)

次に不思議だったのは、各授業時間の合間に休み時間がないことです。
休み時間がないということは、どういうことだろうか…。

よくよくこの状況を観察していると
これが物事を大変複雑にしていると思うようになったのです。
休み時間がないということは、
例えば、生徒のお手洗い休憩のタイミングを削ってしまっていることになります。
では、生徒はいつお手洗いに行くのか?
それは授業中です。
手を挙げて、先生にお手洗いに行く旨を伝えて出ていきます。
その間も授業は進行しています。
5分くらいの時間ですが、
生徒は授業内容を聞き逃してしまうということが起きてしまいます。
そして悪循環な事は、一人の生徒がお手洗いに立つと
雪崩のように私も僕もと席を立ち始めます。
他にも、「水筒を取りに行くから席を立ってもいいですか」のように
態度の悪い生徒は何かにつけて席を立とうとします。

また休み時間がないことは、こういうところにも影響しています。
生徒は、各時間に決められた教室に移動しなければなりません。
(ホームルーム教室がありません。)
そのため前の授業が延長すると次の授業開始が確実に遅れ、授業時間は削られます。
このように日本人の私から見ると、休み時間がないことは様々な問題の原因に
なっていると思うのです。

さて本当に休み時間はないのかというと…実はありました。
それは、2時間目の終わりです。
これはRecess(リセス)と呼ばれるモーニングティーの時間です。
Recessは約30分あります。
モーニングティーの時間ということで先生も生徒も、軽食を取ります。
具体的にはフルーツを食べたり、お茶を飲んだり、お菓子を食べます。

その後3・4時間目に突入しますが、この間も休み時間はありません。
そして、昼休みとなります。
昼休みは13時半からなので日本人の私にとってはとても遅い昼休みとなります。

どうしてこんな遅い昼休みになるのか?
それは、こちらの授業時間(57分)やRecess(30分)の影響で、
昼休みが日本よりも1時間ほど遅くなるのです。
私は食いしん坊なので4時間目くらいにはお昼ご飯のことが気になってしまいます。
思いは生徒と同じように「早く昼休み来ないかな・・・」という状況です。

昼休みの後は、5時間目があります。
15:15に5時間目が終わり、授業は終了となります。

これがオーストラリアの時間割です。
お国が変われば、教育システムも違います。
それを仕事初日からたっぷりと実感させられました。

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