敬語の使い方 [日本語教育(オーストラリア)]

日本語の「敬語」を教えるのは
とても難しいといつも思います。

日本人の私たちにとっても「敬語」は
使い方が難しいですね。
それを教えるとなると
本当に難しいなと思います。

英語では、勿論丁寧な表現はありますが
それが「敬語」と同じかと言うと
そうではありません。

日本語がわかる外国人に敬語というと
「お+名詞」を思い浮かべます。
とりあえず「お」をつければ敬語だという
感じです。

説明がとても難しいのは、「謙譲語」です。
謙譲語は、自分について使う言葉を低くすることで
相手に尊敬の気持ちを表すものです。
自分を下げるという感覚を教えるのがとても
難しいなと感じました。

逆に「尊敬語」は、話題になっている人や話し相手に
直接尊敬の気持ちを伝える時に使います。
目の前にいる話者に対して直接的に使う尊敬の言葉というのは
英語でも「please」などをつけることがあるため
理解は早いのです。

でも自分を下げるという単語があまり英語には存在しないのか
「謙譲語」での自分を下げるという感覚がいまいち伝わりません。

気になって授業の後で敬語の本を
読んでみることにしました。

敬語の基本はこのように書かれていました。

「敬語は、常に同じ使い方をすればいいのではなく、誰を立てるべきかと言う状況に応じて変わってくる。人間関係を考えて使うようにする。」

「敬語と言うのは言葉に気をつける以前に、自分の態度そのものが失礼にならないことが大切。相手の状況や立場に配慮し、相手になるべく負担にならないようにすることを心がける」
(石黒圭著『日本語てにをはルール』より抜粋)

これを読んで、単に説明だけではこの感覚は伝わらないだろうなと
再実感。言葉というよりも敬語を使う時の心意気から伝えていくことが
大事なのではないかと思いました。

コメント(1) 
共通テーマ:学問

コメント 1

Cialis lowest price

沒有醫生的處方
acquistare cialis internet http://cialisyoues.com/ Viagra or cialis
by Cialis lowest price (2018-04-14 10:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。